隆慶一郎『吉原御免状』
『吉原御免状』、ようやく読了。まさに吉原成立の秘話、徳川家康武者説をも織り込んで縦横無尽に展開
する内容。いや~、面白かった。
この間のエントリーでも触れましたが、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』はこれにインスパイアされた作品とのことなので、その辺を意識しつつ読んでみました。山の民に関する話である点や、色町を舞台にしている点など、やはり共通点は多いですね。
活劇シーンは、スピード感にあふれていて、映像が目に浮かんでくるよう。そういう意味でも新感線向きなのかな。「虎乱の陣」なんかは、舞台を思い浮かべるだけで、どうやって見せてくれるのかなぁとワクワクしてきます。
チラシからキャストを想像しつつ、もう一度読みなおしてみようかと思っています。続編の『かくれ里苦界行』も読もうかな。