読書日記:『非属の才能』
山田玲司ファンとして読まずにはいられなかったので、読んだ本です。読む前から何となく感じてましたが、『絶薬』を再構成したような、インタビューした中からエッセンスだけを取り出したような、そんな本です。
自分の中に、「無条件に群れのルールに従うことのできない感覚」というのはいくつかあるかもしれないけれども、それが本当に才能につながる可能性なのか、といわれると疑問符が。どちらかというと著者のいうレールに乗っかっちゃってる人間としては、その感覚はその中でどう生きるかということにもつながっていくのかもしれません。その感覚を大事にしていくことが、世の中の同調圧力に振り回されないことなんじゃないのかなと。
読んでいて一番納得した言葉は、「興味ない」を禁句にする
ということ。楽しみも圧倒的に少なくなってしまう
という意見には大賛成だ。ダイビングなんて興味ないなんていっていたら、今頃自分はライセンスを持っていないだろうし、友達が推薦するDVDを観なければバレエの面白さだってわからなかったかもしれない。…といいつつ、バラエティなんてくだらないと思考停止してたりもするんですけどね。
6章、7章は非属的に生きてる人も、そうでない人も参考になる部分が多いと思います。
こんばんは。非属、という言葉で何を意味しているのか詳しく存じ上げないで書いてしまうんですが、自営でやってる自分の琴線に触れることばですね。好きな生き方ですしそうしています。ユダヤ的と言えるかも知れません。
興味ないが禁句、というのもまったく同感です。ニヒリストなんていつでもなれますもんね。あらゆることに興味をもってあらゆるものに所属しない、そういう位置にアクティブに立ち続けるのが、僕にとっての生きるということです。貴殿にも似た匂い、しかと感じましたよ。リアルでは短いお付き合いしかまださせていただいておりませんけど。
>bun さん
確かに自営のbunさんには、何かしら引っかかる言葉かもしれませんね。本の中では「どこにも属せない感覚」と定義してます。
はまさにそういうことだと思いますし、本の「和して属さず」そのものですね。
今年はいろいろとお世話になりました。来年もまたどこかでお会いしたいですね。