観劇日記:『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』

『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』観てきました〜 笑って、泣いて、あっという間の2時間半。面白くて涙出てくる部分もあるし、ホントに心揺さぶられちゃった部分もあったし。それにしても、最近涙腺弱すぎやねん…

「ごめんよみんな。どうしてなのかは知らないけれど、涙がいっぱい出てくるよ。けれども何度も立ち上がる不思議な力がそうさせる。心のかたすみに急に生まれたこの気持ち……ごめんよみんな」

少女パコが手にした絵本《ガマ王子対ザリガニ魔人》は、いじわるで金持ちの老人・大貫の人生を大きく変えてしまい……。
ダメ人間だけど愉快な入院患者ばかりの古びた病院で、サマークリスマスにもたらされた一夏の奇跡。

PARCO劇場 公演情報

下敷きはタイトルからもわかるように、クリスマスキャロル。大貫のイメージはスクルージそのもの。序盤の怒鳴り散らしたり、人と関わりを持とうとしなかったり。だからこそ、その後の変化が引き立ってました。その他の入院患者たちも自殺未遂を繰り返す役者や、拳銃で撃たれたやくざにと、問題のある人ばかり。

一幕ラストに大貫が変わるきっかけとなる、パコの「おじさん、昨日もパコのほっぺたに触ったね」って台詞でもうだめでしたわ。

パンフや、台詞の中に、人間はそう簡単には変わることはできないし、しかも「なかなか変わることのできない自分」との苦闘が待ってて、それをくぐり抜けてこそって下りがあって。大貫も室町も、戦った末の後半部のかっこよさとか生き生きとしている部分につながってくるんだと思う。翻って自分をみると、戦ってないよねぇ… 「そう簡単には変わることはできない」ってジレンマと今後もお付き合いしていきそうな雰囲気。

かっこよさと言えば、看護士の光岡の「外出許可をやるから北斗の拳全24巻を読んでかっこよさを勉強してこい」って台詞。それ以外にも大貫とサシで飲んで、大貫の想いを形にする後押しをしたりとか、およそ看護士らしくないんだけど、でも乱暴な言葉遣いの裏に相手に対する想いが詰まっているような気がするな。

人と人とを結びつけていく絵本『ガマ王子vsザリガニ魔人』。やさしい気持ちになれるお芝居でした。

で、秋に『パコと魔法の絵本』ってタイトルで映画になるそうです。キャストを見比べながら、楽しみにしたいと思います。


31. 3月 2008 by Castaway。
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