読書日記:『Story Seller』
『Story Seller』、読了。読んだことのあるのは『サクリファイス』の近藤史恵だけだったので、合わない作家さんもいるかなぁ、と思ってましたが、どれも物語に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。正直、あまりに没頭しすぎて、電車で乗り過ごしそうになったことも…(^^;
どれも面白かったのですが、3つほどピックアップして。
- 『プロトンの中の孤独』:近藤史恵
『サクリファイス』に登場した石尾と赤城の若かりし頃を描いた物語。2人の印象としては赤城は本編とあまり変わらず、石尾もエースではないけれど、やっぱり気難しい感じで。本編の赤城と白石とのやりとりとこの外伝での監督と赤城の会話とか相似性なんかもちょっと見えたりします。石尾がロードレースが団体競技だと知ったからこそ、本編の台詞とか行動とかに結びつくんじゃないかなぁ。それにしても、作者はテレビ観戦だけで書いてるってのにビックリ。 - 『ストーリー・セラー』:有川浩
どこかで見た名前だなぁと思ったら『図書館戦争』とか『阪急電車』の方でした。7作品の中で一番引き込まれた作品。悲恋もの。予想通り、泣きました。彼女
の強さとか、覚悟とか…なんかうまく表現できないや。これだけのために、買ってもいいと思います。おすすめです。 - 『光の箱』:道尾秀介
クリスマスの定番曲をモチーフにした物語。作中の童話もハートウォーミングで、結構好みの感じでした。結末はホッとさせられました。
今度はそれぞれ単行本で読んでみたいと思います。