読書日記:『賢者はベンチで思索する』
しばらく書かないうちに色々と読んだり、観たりしたものがたまってしまったので、頑張って全部エントリーして、『IZO』のDVDを観るのが今日の目標です(^^;
まず一つ目は近藤史恵の『賢者はベンチで思索する』です。『サクリファイス』以外のも読んでみようということで、ちょうど文庫化されたタイミングで読んでみました。
『サクリファイス』を読んだ時にも感じたのですが、ミステリーというにはちょっとライトかなぁ…と思います。主人公の周囲で起きる事件を、鮮やかに解決してくれる不思議なお年寄りの「国枝さん」の謎の方が、実はメインなのかもしれません。続編もあるようなので、そのへんが明らかにされてるのかなぁ。
事件を起こした人の想いとか、悪意とか、立場と見方によっては犯罪だったりそうでなかったりするわけで、ちょっと考えさせられます。一番印象的だったのは小さなルールを破ったくらいで、大きな罪を犯したのと同じ罰を受けるべきではないというのも、大切なルールの一つだろうね
という言葉ですね。昨今の報道なんかを思い出すと、まさにそうだよなぁという気がします。