読書日記:『空の中』
『Story Seller』を読んで以来、有川浩の本が読みたい!と思っていましたが、ハードカバーだったので躊躇していたところへ文庫化されたので、こちらも即買い。というわけで、今日二本目です。
確かに作者のいう大人ライトノベル
という趣で、サクサク読めます。読後の感想は、もうすっげぇ面白かった!の一言。書き下ろしの『仁淀の神様』も含めて、ぜひとも本読みの方には読んで頂きたい気分です。
プロローグの国産ジェットの事故と、本編冒頭での自衛隊機の事故。共通点はどちらも高度2万メートルでの事故というだけ。その原因は…ってのがあらすじです。
もうキャラクターがいいですよ。同じ航空機事故で父を無くした瞬と真帆の対比とか、瞬とその幼馴染の佳江を時に厳しく、時に優しく導く宮じい、のほほんとした雰囲気を持ちながら実は、な春名に、ツンデレな光希、そしてディックと、魅力的な人物ばかり。ツンデレ風味がライトノベル的ですが、いいキャラです光希。所々、かわいいとこがあってちょっとにやりとしちゃったり。
『仁淀の神様』は特になんだけど、宮じいの土佐弁で語られる言葉が、ずしりと胸に響きます。人の生き方を考えさせられるような言葉でした。それにしても『IZO』といい、今年は何か土佐弁と縁があるような…
『Story Seller』も、『空の中』も、どこか男っぽい女性が出てくるのは、なんでなんでしょうね。どちらも魅力的なキャラクターだと思いますけど…
なんかとりとめの無い感想になってしまいましたが… ちょっとでも興味を持ったら読んでほしい本の一つです。