観劇日記:『昭和島ウォーカー』
しばらくぶりに劇場に足を運びました。さすがグローブ座での公演ですな。女性客の方が多いこと…
それにしても、このお芝居、面白かったのですが、5S
とか、セル生産方式
なんて単語は、普通のお芝居じゃまず出てこない(笑い)。そりゃ、パンフレットに用語集が必要ですよ。町工場が舞台だからこそといえますが、前半パートはほとんどQCの話。教材以外でこんなのはないんじゃないでしょうかね。
人口が増え、さらに工業化が進んだ近未来、うらぶれた町工場「アサヒロボット」の作業場。
工場長(中山祐一朗)や元ヤン女工(京野ことみ)をはじめ、工員達(ヨーロッパ企画メンバー)は皆一様にやる気のない仕事ぶり。新コンセプトのロボット開発中に先代の社長が謎の自殺を遂げて以来、同志だったマネージャー(粟根まこと)は酒浸りの日々。そこへ父親と違い、機械にはめっぽう弱い先代社長の息子・二代目(井ノ原快彦)が工場へと舞い戻ってきた。
引用部で、工場長の配役が違ってたので修正しました。
続きは激しくネタバレありです。
全編通して笑ってたのですが、前半パートに脚本書くのに参考文献をいろいろ読んだ効果は出てると思いますわ。いちおうメーカーに身を置いてる身で、現場とか研修で出てきた単語が出てくるし。
ロボットものだよな〜と思ってみてたのに、出てくるのはロボットの部品ばっかり…と思ってたら終盤の展開で出るわ出るわ。ラストのシーンは、臨場感たっぷりでまさに!って感じでしたね。この文章だと何言ってるかわかりませんが… いや、最後は工場自体が巨大ロボットっていうシーンがあるんですよ。そこでロボットが歩く時の衝撃とか動きを受けた役者さん達の動きがね、まさに乗っているかのようで。
コテツの前向きさは見習いたいところだなぁ。とりあえずやってみる
けど、後ろ向きですからね。自分の場合は。
ヨーロッパ企画のお芝居は今回初めてでしたが、ホント面白かったです。次の公演に注目したいな〜と思っております。