観劇日記:『テーブルマナー』
先日会社帰りにAGAPE Storeの『テーブルマナー』を観てきました~
今回も笑わせてもらいました。松尾貴史はいい加減な男の役がピッタリだなぁというか、BIZシリーズの健三と似たようなキャラを感じましたわ。
この『テーブルマナー』という作品、英国の人気作家アラン・エイクボーンによるモノなのですが、舞台を日本に置き換えて今回上演されてます。
寝たきりの母親を世話している末娘・加代子(大和田美帆)が、週末に旅行するというので、ピンチヒッターを頼まれてやってきた 兄・大輔(市川しんぺー)とその妻・理香(佐藤真弓)。ところが、加代子が一緒に旅行をする相手が、武士(松尾貴史)と知った理香は、有無をも言わさず、その旅行を阻止。だって武士は、『BIG BIZ』に出てくる健三のようにいいかげんな男だというだけでなく、大輔のもうひとりの妹であり、加代子の姉の美智子(島田歌穂)の夫なのだから。
そんな不倫騒ぎは、バザーの幹事を進んで引き受けたりしちゃう学級委員的性格の理香にはガマンできるはずもなく、そこに、加代子へ思いを寄せる、しゃきっとしない男・健(柳浩太郎)もやってきて、一触即発、爆発寸前、開戦前夜、修羅場は必至のシチュエーション。一同が会するディナーに、はてさて、どのようなテーブル・マナーが披露されることやら。
武士がリビングで酔っぱらってて(ただし舞台からは見えない)、他のメンバーは食事中というシーンがあるんですけどね、絶対袖からステージ上の役者を笑わそうとしてましたね。あれは。本気で笑いかけてたから、アドリブに違いない(^^;
それにしても出てくる人間がみーんなかみ合ってないんですよね~そこが面白いんですけど。場を収拾しようと仕切ってるけど、できてなかったり、天然ぼけだったり、親父ギャグを飛ばしてるだけで何もしてなかったり… こんな状況になったら、もういや~と逃げ出してしまいたくなりますわ。
終盤の美智子と理香の口げんかは見た目にもすごかったけど、内容はブラックすぎです。それでも観ているこちらは笑えて来ちゃうのが不思議といえば、不思議。それこそ人の不幸は蜜の味
なのかも。