『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン』@東京都写真美術館
東京都写真美術館で開催中の『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン』展に行ってきました。日本とフランスのスナップショットの名手の作品展です。『たのしい写真―よい子のための写真教室』でいえば、決定的瞬間を代表する写真家ということになるでしょうか。
二人のスナップやポートレートを見比べているだけでも面白いのですが、一番興味深かったのはコンタクトプリント(撮影フィルムのベタ焼き)でした。二人がどのように撮影していたのかが何となくでも見えてくる展示品です。木村伊兵衛は割と一カ所で集中的に撮影して移動して、前の場所に未練はないという感じなのに対して、ブレッソンは行っては戻り、別の角度からといった感じに見えました。ブレッソンのパーティー会場で撮影したとおぼしきコンタクトプリントでは、3カ所くらいをぐるぐる撮っていて、その間にどうやら気になるモデルの方をいっぱい写していて、その方がお目当てか!みたいな。二人がお互いを撮影したものが、会場の入り口に展示されていて、木村伊兵衛ははしごに登って、シャッターチャンスを待ち受けているのに対して、ブレッソンはカメラを片手にお茶目な雰囲気。
wikipediaを眺めていたら、ブレッソンのことばに、
ひとの写真を撮るのは恐ろしいことでもある。なにかしらの形で相手を侵害することになる。だから心遣いを欠いては、粗野なものになりかねない。
というのがあって、カメラを使うものとして、心に刻んでおきたいですね。
その後、2階の『出発-6人のアーティストによる旅』にも足を運んでみました。こちらもそれぞれの作家の違いがはっきり出ていて、興味深かったです。
# 写真を読むことについては、まだまだだなぁと感じました。
カルティエ=ブレッソン展やってるんですか。
都合がつけばいってみたいところ。
僕も去年行ってきました。素晴らしいですよね、この写真展。特にコンタクトシートが。閉館時間間際までゆっくりじっくりと見て回っていると最後に「うぉおおっ」て(笑)。この前はサルガド展もやってたし、この秋冬の写美ラインナップはよかった。
>タチバナ さん
ぜひぜひ~
見所が多いので、じっくり見て回れる写真展だと思います。
>Toru さん
スナップやポートレートももちろんいいのですが、コンタクトプリントには大興奮でした。
そこだけは人口密度も高かったし、みなさんじっくりご覧になっていましたね。
写美のイベントは広告が目についたときしかチェックしていなかったので、もうちょっとアンテナ張ろうと思ってます~