読書日記:『シアター!』
というわけで、2010年最初の読書日記は、有川浩の『シアター!』です。いつもは単行本だけど、珍しく文庫で書き下ろしだったので、即買い。今回も楽しませていただきました。ベタ甘
分は控えめですね。
解散の危機が迫る小劇団「シアターフラッグ」。主宰の春川巧は、兄の司に借金を頼むが、その条件は2年間で劇団の収益からこの300万を返すこと。できない場合は劇団を潰すという厳しいもの。そこから劇団員の奮闘が…と思ったら、一番頑張ってるのは司かも。群像劇っぽいけど、やっぱり主人公は司だよねぇ、たぶん。
自分もお芝居は好きで、しょっちゅう観に行っているけれども、やっぱりどんな劇団も、きちんと劇団員に収入で飯を食わせていこう!ってなる、こんな瞬間があったのかなぁ、なんてことを考えてしまいました。その裏には全力でやって、想いを遂げられなかった人たちもいるわけで…
シアターフラッグの行く末はどっちなのか!?、続きそうな雰囲気があるってことは続編を期待してもいいのかしら。まだまだ掘り下げてない登場人物たちもいるしね。