観劇日記:『薔薇とサムライ』

今日が東京千秋楽みたいですが、先週は劇団☆新感線の『薔薇とサムライ』を観に行ってきました~ 劇団創設30周年ってことですが、それにふさわしいお祭りな、派手でアクションありの、歌もめいっぱい、ギャグもめいっぱいとめちゃくちゃ楽しい舞台でした!

ときは17 世紀、ところは日本を遠く離れたイベリア半島の一小国コルドニア王国。

その領海で暴れまわっている海賊の石川五右衛門(古田新太)は、同じくその界隈を荒らしている女海賊アンヌ・ザ・トルネード(天海祐希)と戦友になり、彼女の船で用心棒をすることになる。

とある港町で、五右衛門は彼をつけねらう賞金稼ぎのデスペラード豹之進(山本太郎)と戦う羽目に。しかもその隙を突かれ、アンヌは城の兵士に捕らえられてしまう。

城に連れて行かれたアンヌを待っていたのは、ラーカム・デ・ブライボン大宰相(藤木孝)。王の血筋が途絶えた今は、彼が国を仕切っている。だが、大宰相はアンヌに王になれと告げる。 彼女こそ先王の娘だというのだ。

赤坂ACTシアター『新感線☆RX 薔薇とサムライ ~GoemonRock OverDrive』|TBS

前作もそうだったけど、前回以上に漫画的だったかも。

というわけで、いつものごとくネタバレご注意。

セットというか、背景にLEDを使った映像を流しているのですが、これが普通に背景になってるときと、漫画チックにパース線とか刀をあわせたときの擬音がでてきたりする時があって、これが思いの外楽しいというか、舞台にマッチしていたのにはビックリ。でも新感線だからこそという気もするけれど。

さて、天海さんのコスプレの威力はすさまじいものがありますね。海賊姿に、ドレスに、オスカルに、ジャンヌ・ダルクといったいいくつあるんだ!といった具合です。やっぱり男役だっただけあってオスカル姿はハマりますなぁ。母親はブーツじゃないのが残念とか言っておりましたが、赤い軍服と金髪だけで十分そう見えるのだから、一種の記号なのかもですね。

宝塚といえば、所々にパロディが仕込んであって、やっぱり今回も闇が広がっちゃったなぁ~ 浦井健治がエリザベートでルドルフ役をやってるってところもポイントかも。

個人的にかっこよかったと思ったのは、二幕のバトルシーンでしょうか。セットと背景がぐるんぐるん回りながら海賊側とコルドニア側を行ったり来たり。そこにツインボーカルが歌いまくりーの、戦いまくりーので、すごくよかったですよ。

山本太郎はNECのCMのイメージしかなかったので、ギャップにびっくりでしたわー あんなに歌はうまいとは。神田沙也加も、橋本じゅんとのコンビが最高に面白かった~ というか、かわいいし、歌もうまいし、立派にミュージカルスターだなぁという印象。

橋本じゅん…あいかわらずおもしろ過ぎです… いろんなBlog見て回ってたら、映画『スターダスト』の船長という感想が。言われて納得。

とにかくものすごい楽しませていただいた舞台でしたっ!


18. 4月 2010 by Castaway。
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