『五百羅漢展』@江戸東京博物館
先週が会期末だったので、あわてて江戸東京博物館で開催されていた『五百羅漢展』に行ってきました。
だいぶ前にTVで確か『なんじゃこら日本美術』なんて名前の番組だったかなぁ、今回の監修をされている山下教授が熱烈にプッシュされていたのが記憶に残っていて、今回展示されるってことで観に行ったわけです。そういう意味では山下教授の五百羅漢図への愛にあふれたというか、集大成的な展覧会だったのかもですね。
間近にみる五百羅漢図は観れば観るほど、「なんじゃこら」な作品でした。一つ一つのもの、たとえば動植物はそれ自体は日本絵画としてよく見るような描き方なのに、羅漢様達がいるだけでとたんに印象が変わってしまうと言うか、劇画チックな感じになってしまうというか。
色んなところで表に出ていた六道 地獄はすごい迫力でしたね。はちゃめちゃ度合いもピカイチでしょう。それに比べて終盤は、だんだんパワーが落ちて行ってるのがはっきりわかるほどで、画面から迫力とかが失われているのが残念というか、年や病とともに勢いを維持することが難しかったのが想像できました。
帰り際に図録を手にとってみたら、解説が思いの外面白く、思わず購入してしまいました。これを書いてるときの山下教授もきっとノリノリで、筆が走っていた状態だったに違いありませんね。