観劇日記:『髑髏城の七人 (2011)』

ということで、観てきました。映像で観た97年版、実際に劇場で観たアカ、アオに続いての7年ぶりの『髑髏城の七人』です。

97年版をテレビで観て、新感線を追いかけ始めただけに、やっぱり特別な思いのある作品ですね。昔の記事へリンクを張ろうと思ったけど、まだWordPressすら使っていない時期だったんですね。劇場やDVD、小説でも読んでたので、台詞なんかは耳が結構覚えてるもんです。何度見返したかわからないもんなぁ。そういえば小説は貸しっぱなしだなぁ…もう多分帰ってくることはないんだろうけど… アカドクロの時に買ったサイン入りだったのになぁ…

織田信長が本能寺で討たれて8年、天下は豊臣秀吉の手に握られようとしていたころの関東。
天魔王(森山未来)率いる関東髑髏党は、秀吉を倒し関東制覇をたくらみ殺戮を繰り返していた。

ある日、兵庫(勝地涼)率いる三五(河野まさと)ら関八州武者隊は、髑髏党に襲われている村を通りかかる。
兵庫たちは村人を助け応戦するも逆に窮地に追い込まれてしまう。
そこへ捨之介(小栗旬)と名乗る若者が現れ、一騎当千に髑髏党を叩きのめす。村の生き残った娘たちを連れて兵庫と捨之介が向かった先は、噂に名高い極楽太夫(小池栄子)がいるという関東一の色里、無界屋蘭兵衛(早乙女太一)が取り仕切る"無界"の里だった。無界の里は宿場も兼ねた色里、旅人や商人など氏素性の様々な人たちが出いりする。偶然か必然か、諸国流浪のやせ牢人を名乗る狸穴二郎衛門(千葉哲也)という男も時を同じくして里を訪れていた。 ある晩、里で素性を偽って働いていた沙霧(仲 里依紗)が髑髏党に襲われ、その場を助けた蘭兵衛は居合わせた捨之介を見て驚く。二人には何か因縁がある様子だ。

そこへ突然、の天部の将監(粟根まこと)と共に天魔王が現れ、捨之介、蘭兵衛たちの過去が明らかになり、二人を髑髏党に招きいれようとする。拒む蘭兵衛と捨之介は、無界の里を守る為、天魔王を倒すことを決意する兵庫や極楽太夫らと共に、天魔王と対峙することに……。

そして、捨之介は強力な刀を手に入れるため自身の過去を知る刀鍛冶・贋鉄斎(高田聖子)を尋ねるのだった。 髑髏城の七人 / 劇団☆新感線 | 演劇ライフ

ということで、ネタバレ注意。

全体的には雰囲気はアオに近くて、演出はアカっぽいというか、歌と踊りがないんですな。話の筋は小説がかなりベースになってるかも。ラストシーンも影武者設定が無くなったことで結構変更に。そういえば最初のシーンも沙霧を追いかけてるシーンじゃ無くなってるし。

キャストも一気に若返ったので、『ワカドクロ』ってのは言い得て妙ですな。今回は捨之介と天魔王が一人二役ではなくなったので、仮面を外すシーンも客席を向いてやってますよ。それに蘭兵衛の3人が揃うシーンなんかも素顔をさらしていたりでいいですよ。おかげで女性客がすごい多かったです。1階席を見下ろしたら、男性客はほとんど見えない(笑

主役級の3人は誰を観てもいいのですが、やっぱり早乙女太一は身のこなしがすごすぎ!和装での身のこなしはさすがですね。後は殺陣のスピードが他の人の倍くらい。もう手数も多い多い。天魔王と蘭兵衛の立ち回りのシーンは圧巻でしたよ~

森山未来の天魔王は怖い怖い。今までは王子様的な役でしたが、今回は悪役ですからね~ 目つきがかなり怖いです。ただ、今までの天魔王と違ってただ強い、怖いってだけの天魔王だけじゃないような気がしてます。

んで、小栗旬の捨之介。これまでの捨之介と比べても若い分だけ、色気はまだまだこれからよねっと言う感じかなぁ。多分同じメンバーでまた7年後とかやったら、ずいぶん違ってくるかも。若い分だけ悩んでる部分も増えてるかなぁと。

一番のはまり役だなぁと思ったのは、極楽太夫の小池栄子でしょうかね。衣装が今までで一番それっぽいせいもあるかもしれないけど、歴代の方には失礼かもしれないけど、一番太夫っぽいですよね。にしても、弾切れの時のギミックがあれかぁ。そういうシーンは減ったけど、そういうところにやっぱり入ってくるんですね。勝地涼演じる兵庫との関係も、今までとはちょっと違ってて、新鮮でしたね。

そういえば、長らく追っかけてきて、今回初めて罰ゲームを観ましたよ。さすがに感激しましたが、一緒に行った友達が2回目とかで観たのには、ちょっと納得がいきません(^^;

一応もう一回行く予定なので、もうちょっとつっこんで観てきたいですね。


20. 9月 2011 by Castaway。
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