観劇日記:『温室』

たまにある、父親が突然行けなくなって、代わりに行くパターンで観てきました。多分自分では行かないというか、チケットを買わないタイプのお芝居だったので、新鮮でしたね。

病院とおもわれる国営収容施設。クリスマス。
患者6457号が死に6459号が出産したという、部下ギブスからの報告に、驚き怒る施設の最高責任者のルートは、秩序が何よりも重要だと主張し、妊娠させた犯人を探し出せと命令する。
そして、ギブスは犯人が見つかったと報告するが、事態は奇妙な方向へと動き出していく……。

温室 | 新国立劇場 [演劇公演紹介] ★CoRich 舞台芸術!

正直言うと、観劇後は微妙だなぁと思ってました。とりあえずネタバレ注意ということで。

センターステージとなっていて、始まるとステージが常に回転し続けている状態で、お芝居が進みます。観ている側からも、常に舞台上の景色が変わり、なんだか落ち着かない感じ。舞台上の人間関係もよくわからないというか、違和感を感じるというか、くせ者揃い。権力持ってる人とこれから持ちそうな人両方を誘惑してるカッツ嬢とか、行動が非常に危ういジャックとか、ルートには丁寧な物腰だけど、ニヤッと笑うとどうも怖いギブスとか…

違和感と言えば、最高責任者であるルートがギブスにどういう人物かを聞くシーン。ルートはこれこれこういう特徴があるというのに対して、ギブスはこれこれではありません、と返答する。どっちが正しいのか、その患者がどんな人なのか、ちっともわからず、違和感を感じました。観終わってみると、実はギブスは最初からわかってたんじゃないかとも思えるようなシーンでしたな。

最終的に上級職員はギブス以外殺されてしまうという展開なのですが、最初にルートが言っていたように所長には丁寧に接していたら自分もそのポストになれたというのを体現したと同時に、なぜギブスは殺されなかったのかという点で疑問が。あんまり患者と接してなかったからとか?それともそうなるように仕組んでいたとか?最後の最後に出てくる政府高官といい、どうも胡散臭い感じがしてなりません。

考え出すとキリがなさそうで、そこが作者の狙ったところなのかもしれませんが、不条理劇はやっぱりあんまり好きになれないです。


08. 7月 2012 by Castaway。
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